前略、派遣の冒険。

派遣社員が起業するとどうなるか

僕は失顔症なのかもしれない

相貌失認というものがある。俗に失顔症とも呼ばれ、人の顔を認識する能力が低いことの総称だ。Wikipediaには以下のように説明されている。

”視覚失認などの他の失認と同様、相貌失認の発症者も目・鼻・口といった個々の顔のパーツや輪郭などを知覚することはできている。しかしこれを全体として「1つの顔」として正しく認識することができないため、人間の顔の区別がつかない、覚えられないといったもの、男女の区別、表情がわからないといった症状を訴える。”

 

僕は昔から人の顔と名前を覚えるのが苦手だった。近いコミュニティ内の人ならばわかるのだけれど、それでも顔と名前が一致するのにすごく時間がかかる。MBAに入学した時なんかは、180人くらいの人の顔と名前を一致させなければならないので、生徒名簿で単語帳を作り毎日必死に暗記していた。今でもミーティングの前には、できる限りフェイスブックで名前と顔を確認してから出席するようにしている。

顔を認識するのが苦手だけど、みんなこれくらいなんだろうと思っていた。だが先日”少し違うかも”と思うきっかけがあった。僕は芸能人がほとんど一緒に見えるので、テレビのCMとか広告を見ても誰なのかほぼわからない。普通の人は違いがわかり、その芸能人の名前も頭に浮かぶらしい。結構衝撃だった。その人が特殊能力があるのかと思ったのだけれど、どうも僕のほうがおかしいらしい。

 

そこでネットで調べると失顔症という症状が説明されており、結構自分の症状が当てはまる。

少し気になってきたのでこのサイトで簡単にテストをしてみた。写真が表示され、その下にその写真の人の名前を入力する。次の画面に進むと、写真の名前の答えが表示され、(1)もともとこの人を知らない。(2)この人の顔を知っていて、かつ認識できた。(3)顔は昔から知っていたが、解答を見て初めて認識できた。の3つの中から一つを選択する。名前は完全に合ってなくても良い。例えば、シュワルツネッガーを「ターミネーターの人」と回答してもオッケーだ。これを30人の顔で繰り返す。

ということで、やってみると僕の結果は以下のようになった。

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アメリカのテストなので、僕はもともと知らない人がたくさんいた。僕は30人の顔が表示されて、13人の人の顔を知っていた。僕はその13人の顔を、23%の確率で認識できた。この結果によると、通常の人は85%の確率で知っている顔を認識でき、50%を下回ると失顔症の可能性があるとのこと。この結果で判断すると、僕は失顔症の可能性が高い。

 

僕の場合は頑張れば覚えられるし、この結果が出たからと言って何かを変えるということでもない。綺麗な人は綺麗に見えるし、家族だって認識できる。飼っていた犬も認識できる。

まぁXXX症候群とかXXX症とかつければなんでもそれっぽくなりますよね。

 

起業記 - 5 初めてのビジコン

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起業記は月曜と金曜18時に更新します。

 

ビジネスアイディアをある程度固めて、初めてのビジコン。

ビジコンの流れは、まず書類選考があり、次に2次選考、最終選考となる。

書類選考は担当者が提出されたビジネスプランを参考に選考する。

2次選考では、各チーム与えられたブースで参加者に対してプロダクトのデモなどを行う。また、会場で1分間のピッチを行い、イベント参加者と審査員が最終選考に進むチームを決める。

最終選考では審査員に対して約10分のピッチを行い、全チームのピッチが終わった時点で優勝チームが決まる。

どんなマーケットサイズがあり、どんなニーズがあり、どれくらい売れるのか。どんなストーリーで始まり、どんなメンバーでやっているのか。それで賞金の$20,000をどのように使うのか。これらの情報をビジネスプランにまとめていく。普段MBAの授業でこういった計算や資料作りをやっているけれど、なかなか骨の折れる作業だ。

そうして完成したビジネスプランを提出して応募完了。

もちろん優勝する前提で挑戦しているので、2次選考の準備を始める。

そして1週間後、1次選考の結果が来た。

 

落選

 

ここで初めて自分たちはまだまだ全然ダメだということに気づいた。なんで気づけなかったのだろう。悔しくて泣いた。アイディアだけでは優勝できるわけない。もっと強いチームを作り、プロダクトを作り、そしてなにより顧客がいないといけない。お金の匂いがするビジネスにならないとだめだ。

とても当たり前の話なのだけれど、スタートアップを始めるときは意外とこうゆう基本的なことを忘れがちだ。

スタートアップや起業家のストーリーが美談になるとき、こういった大切な部分は退屈なので省略されるのだと思う。ビジョナリーでパッションがあって成功して世界を変えるストーリーの方がセンセーショナルで気持ちがいい。でもスタートアップはただの小さな会社だ。ちゃんと稼げないとどんなにかっこよくても潰れる。

 

こういったビジコンで負けると良いこともある。

まず、自分たちの弱さに気づけるところだ。アメリカ社会では、普段の生活の中で人のアイディアに対して否定から入ることは少ない。"It's cool!!"とかいって、議論をする。これはアイディアを潰さないとてもいいアプローチなのだけれど、アイディアの弱点を発見しにくいとも言える。アイディアが否定されないので、調子に乗ってどんどん無意味な方向に進んでいく。それが上手くいくかいかないかは、"It's cool!"を言った人のせいではない。自分で気づけなかった起業家が悪い。アメリカ社会は他人に対してオープンマインドであり、かつ無責任だ。こういったアメリカ型勘違いスタートアップにテコ入れしてくれるのがビジコンだ。ビジコンの審査員は”実現可能か”、”お金の匂いがするか”を基準に考えるので、とてもロジカルなプロセスで勘違い企業を落としていく。そして、何が原因で落としたかをフィードバックしてくれる。こうしてスタートアップはやっと夢から目を冷ますことが出来る。

そして次に、ビジコンで負けると周りから余計な人がいなくなる。ビジコンに出ているとき、スタートアップは一種のハイになり、そこのメンバーは少しかっこよく見える。学祭の前みたいな感じだ。そうすると、適当な人が寄って来て、俺もチームに入れてくれ、みたいになる。嬉しいけど、長期的に見たらそういう人は必要ない。上手くいかない時に踏ん張れないから。そして、ビジコンで負けるとそういう人は周りから引いていく。ビジコンで負けて初めていいチーム作りが出来るのかもしれない。

 

こうして最初のビジコンはあっけなく終わった。次の目標は現実的なプランを作り直し、それに即してプロトタイプを作ること。あと1年でMBA卒業だ。時間がない。

 

 

起業記 - 4 Co-Founderがジョインする

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 起業記は月曜と金曜18時に更新します。

 

前回の起業記で少し書いた通り、僕はビジネスアイディアを割とオープンに話すべきだと思っている。そもそも本当に新しいビジネスアイディアというのはゼロに等しいと思っていて、僕が今一つ思いついたアイディアは世界中で1000人くらいは考えたことがあるアイディアなんじゃないだろうか。たぶんそれをビジネスにするかしないかは行動力の問題であって、秘密にすることによるメリットは特にないと思う。秘密にしてパクられたら、自分のスピードが足りないだけだ。

ということで、僕はざっくりとビジネスアイディアを固めた後も多くの人とアイディアを話した。どんなビジネスアイディアでも肯定することから入るのはアメリカの文化の良いところだと思う。みんな真剣に面白がって聞いてくれて、いろんな視点を教えてくれる。

こうして話していくうちに、真剣に一緒にやりたいというインド人2人がジョインすることとなった。ソフトウェアのバックグラウンドを持ったCo-Founderが入ってくれたことは、ハードウェアのエンジニアの僕にとってはすごく大きいことだった。このチームで少なくとも試作品は作れる、そう意気込んでいた。今考えると会社を始める時って本当に楽しい。みんな最高のアイディアで最高の未来を作ろうとしてキラキラしている。これから待ち受けるどんな困難でも乗り越えられる気がしているし、ビジコンで軽く優勝して賞金もらおう、みたいな甘い考えでも盛り上がれる。浮き足立った幼稚な集団ではあるのだけれど、本当に楽しい。

そんなウキウキ気分だったのが2015年3月ごろ。来月4月には母校Babson大学が主催しているビジコンBETA Challengeに挑戦することに決めた。このビジコンで優勝すれば$20,000のキャッシュが貰える!もちろん僕らが優勝するに決まってる。

日本に起業家が少ないのはセロトニン伝達遺伝子のせいなんじゃないか

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昨日の記事に続いて、日本の起業家の少なさに対する都市伝説的アプローチ第二弾。今回はセロトニン伝達遺伝子を悪者にしてみる。

セロトニンは幸せホルモンと呼ばれていて心のバランスを整える。逆にセロトニンが少ないと不安が大きくなりうつ病になりやすいと言われている。そのセロトニンを伝達するにがセロトニン伝達遺伝子だ。 セロトニン伝達遺伝子は以下のような対立遺伝子を持つ。

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Chapter 4: Connecting Anxiety and Depression via the Serotonin Transporter Gene | PsychEducation

 

血液型みたいな感じで、セロトニン伝達遺伝子にはLong型(L型)とShort型(S型)が存在し、その組合わせで構成される。つまり、人間はL/L型、L/S型、S/S型いずれかのセロトニン伝達遺伝子を持っている。

LL型はSS型の2倍のセロトニンを伝達することが出来、不安な出来事が起こった時にその不安をかき消す能力が高い。それに対しSS型は不安をかき消す能力が低く不安に対して感情的になる。またSS型はミスをした時にもLL型に比べて感情的になりやすい。この特性から、S型はDepression Gene(鬱病遺伝子)なんて呼ばれることもある。

L型の方がストレスや不安に耐性があり、起業家向きのように思える。なぜなら起業をする計画通りに進むことはまずないし、毎日ミスをするし、大きなプレッシャーや不安も感じるからだ。

このうつ病遺伝子とも起業家遺伝子(勝手に名付けた)とも言えるセロトニン伝達遺伝子だが、東アジア人のS型の遺伝子保有率は70%ー80%で、欧米の白人のS型遺伝子保有率40%ー45%にくらべると約2倍になる。つまり東アジア人は不安やミスに対する耐性が低い。

このS型遺伝子のせいで、日本には起業家が少ないんじゃないか?きっとそうだ、そうに違いない!

というのが今日の都市伝説。遺伝子的に無理だったらもう諦めるしかないのか?

そんなことはなさそうだ。諦めるのはまだ早い。

東アジアにSS型が多いのは、人間がアフリカから大移動する時にSS型の人間が適していたからだと言われている。S型は不安に駆られて危機管理をする為、移動における生存率が上がるのかもしれない。また、S型は社会性に対して敏感でもある。社会性に敏感なS型は基本的な社会のルールを大切にするので、清潔性を保つことができ、疫病のリスクを減らせたという。S型の社会性への敏感度はポジティブな事にも敏感に反応する。例えば自然災害が起こった際、社会的サポートがない場合SS型は鬱病のリスクがLL型の4.5倍になるが、社会的サポートがあるとSS型が鬱病になるリスクはLL型と同じだ。

これだ!

起業をした時の不安やミスについて社会的サポートがあると、きっとS型の人も不安になりすぎずにリスクを取って起業が出来るんだ。僕は今まで、政府がスタートアップ支援をするなんて馬鹿らしいと思っていたけれど、政府がスタートアップをサポートする仕組みは日本に合っているかもしれない。

クールジャパンでも一億総活躍社会でもなんでもいい、起業家をサポートできる社会を作ればこの国の起業家精神は一気に変わるんじゃないだろうか。

 

参考文献

Chapter 4: Connecting Anxiety and Depression via the Serotonin Transporter Gene | PsychEducation

THE DEPRESSION MAP: GENES, CULTURE, SEROTONIN, AND A SIDE OF PATHOGENS

日本に起業家が少ないのはアンパンマンのせいなんじゃないか

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どうして日本には起業家が少ないのだろう?そもそも日本人の起業家精神が少ないのは本当なのだろうか?職人肌の日本人は何かを成し遂げてもあまり発表しないので過小評価されているだけなのではないだろうか?

データを見てみると、グローバル起業家精神開発機構(THE GLOBAL ENTREPRENEURSHIP AND DEVELOPMENT INSTITUTE)が発表しているグローバル起業家精神開発指数のランキング(

http://thegedi.org/

)で、2017年日本は137カ国の中25位だった。

正直そこまで悪い数字ではないと思う。報道の自由度ランキングで日本は150カ国中72位で、こちらの方がまずいんじゃないかとも思う。

それでも25位というのはあまり誇れる順位ではない。上位はどんな顔ぶれなんだろう?1位はアメリカで、2位以降はスイス、カナダ、スウェーデンデンマークアイスランド、オーストラリア、イギリスとなっている。こうやって見てみると、上位にはヨーロッパや英語圏が多い気がする。アジア圏の1位は世界順位16位の台湾だ。アジア圏で日本は台湾とシンガポールに次いで3位となっている。評価項目にはインターナショナライゼーションという項目もあり、アジアの国にとっては少し不利なのかもしれない。

日本のデータを見てみると、こんな感じだ。

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出典: GEDI

http://thegedi.org/global-entrepreneurship-and-development-index/

 

世界平均と比べると悪くないように見える。

 

ランキング1位のアメリカと比べてみるとこうなる。

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出典: GEDI

http://thegedi.org/global-entrepreneurship-and-development-index/

 

なんだか面白い。プロセスイノベーション、プロダクトイノベーション、テクノロジー吸収力などの分野では日本はアメリカを上回っている。日本が0.5ポイント以下しか取れていない項目はOpportunity Perception(機会認知)、Startup Skills(スタートアップスキル)、Networking(ネットワーキング)、Cultural Support(文化的サポート)だ。言葉の定義はウェブでは確認できなかったけれどまとめるとこんな感じかと。

日本人は技術革新やプロダクト製造は得意だけれど、ビジネスチャンスを捉えて何か新しいものを作ったりネットワークを広げたりするのが苦手で、新しいことを始めることに対する社会の理解が乏しい。

なので僕は、

日本で起業家が少ないのはアンパンマンのせいなんじゃないか

と思う。

すみません。アンパンマンとヒーロー像について以前少し考えていて、誰かに聞いて欲しかったのです。

僕がアメリカで感じた日本との違いの中で、印象に残っている事の一つが「アメリカは特殊能力を持った人を盛大に讃える」という事だ。なにか人より優れている能力を持っている人に対して人は賞賛する。大げさなスキルだけではなく、道端でギターを片手に上手な歌を歌っていたら拍手をしてチップを渡す。アメリカの文化の中で、ヒーロー像は「特殊能力を使って社会貢献する」ということなのだ。社会貢献はお金を稼いで寄付することかもしれないし、綺麗な歌を歌って笑顔にすることかもしれない。

一方で日本は特殊能力は出る杭となってしまうことがあり、一歩間違えるとKYとなり生きづらくなってしまう。特殊能力がヒーローになりうる場合もある。どうすれば特殊能力でヒーローになれるのだろう?日本のヒーロー像ってなんなんだろう?アンパンマンだ!悪者をやっつけることが日本のヒーロー像なのだ。

アメリカのヒーローアニメスパイダーマンも日本のアンパンマンもある意味で特殊能力を使って戦うのだけれど、動機が少し違う。スパイダーマンは特殊能力を使って女の子にモテるためにレスリングで優勝したり、優勝賞金をくれなかった団体に仕返しをしたりする。アンパンマンバイキンマンが悪さをしなければ話が始まらない。たまにお腹が減った人(クマ?うさぎ?)に顔を食べさせているけど、それは特殊能力ではなく、ジャムおじさんがパンを焼いて配っても同じだ。ドラえもんの特殊能力を使ってエゴを満たそうとすると、のび太は必ずしっぺ返しにあってしまう。

このヒーロー像の差が、起業家精神の差なのではないだろうか?というのが僕が言いたかった事だ。

起業家は往往にして自分の特殊能力やユニークなミッションのために事業を始める。その行動はアメリカ型のヒーロー像と似ているのだ。そのため、アメリカ人は起業する動機に対して違和感を覚えない。起業に憧れを持って行動に移すことが出来る。起業の際に倒すべき敵はいないので、日本人には起業をする動機が生まれにくい。日本的な文化では、起業するよりも組織の中の敵を見つけて10倍返しで仕返しする方がモチベーションが上がるのだ。

 

僕はアンパンマンのストーリーを変えて日本におけるヒーロー像を変えてみたい。アンパンマンのストーリーの中で機械を使わずに空を飛べるのはアンパンマン一族だけだ。バイキンマンドキンちゃんも機械を使わないと空を飛べない。アンパンマンは、その特殊能力を使ってもっと冒険して暴れまわってほしい。カバとかうさぎとかをうまく指導して、みんなで空飛んで、ドラゴンボール探したりポケモン探したりして欲しい。動機を悪者退治から冒険へ変えて欲しい。そしたら20年後の日本の起業家精神はずいぶん改善されるんじゃないか。

 

 

 

 

 

 

起業記 - 3 最初のプロトタイプを作る

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 起業記は月曜と金曜18時に更新します。

 

なんとなくビジネスアイディアとプロダクトのアイディアが出来たとき、ある疑問が頭から離れなかった。簡単に計算してみるとバッテリーで水を温めるのは理論的には可能だけど、そういった商品はあまり出回っていない。何がネックなんだろう?もしかしたら何か重要なものを見逃しているかもしれない。

じゃあ作ってみよう。

ということで、必要なパーツをアマゾンで買って最初のプロトタイプを作ってみた。それがこちら。

 

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リチウム電池とヒータを繋いで、ヒータを市販のボトルに突っ込む。さらにボトルに温度計を突っ込む。スマホで時間を測りながら、温度計かを記録していく。検証の結果、技術的には問題なさそうだ。ただバッテリーのサイズと重さが思ったよりも大きいということがわかった。

プロトタイプを作ると、アイディアが技術的に可能かどうかをなんとなく見ることができて、どんな問題がありそうかを想像することが出来る。百聞は一見にしかずとはよく言ったもので、アイディアを実際のものにしてみるとその工程や実験の過程でいろんなことに気づく。僕らは最近プロダクトの受託開発やアドバイザーをやることも増えてきたけれど、基本的に最初の工程はこのころから変わらない。まずは部品をかき集めてプロトタイプを作って、議論する。ダメと思ったらそこでやめれば良い。

簡単な試作品は5千円くらいで出来てしまうし、試作品を見せながら人と話をするとすごく深い議論が出来る。ここで情報を隠そうなんてしちゃだめだ。アイディアは形にして、人に見せて議論するに限る。

こうして出来たプロトタイプのビデオを見せながら周囲の友人と話始めたのが2015年の3月頃。

豊田真由子議員から「キレるマネジメント」を学ぶ

最近話題になった豊田真由子議員の元秘書に対する暴言について。

www.huffingtonpost.jp

僕はこのニュースを観て、どなっている音声を聞いて、正直豊田真由子議員の能力を羨ましく思った。どういうことかというと、僕は「人が引くほど感情的にキレる」というのは一つの能力だと思っていて、僕にはその能力が低いので素直に羨ましく思った。

僕は人がついてくるマネジメントにはいくつかパターンがあると思っていて、代表的なものは1)理論立てて冷静に指示をする、2)感情で人を引っ張る、3)経験と器で上手くまとめる、などがあると考えている。

(1)はスマートに見えるけれど相当頭が良い必要がある。部下もバカじゃないので理論が破綻すると一気にマネジメント力を失う。

(2)は感情的に、時にはキレて時には泣いて時には抱き合って引っ張っていく。疲れるけれど理論が破綻していても問題ない。大半の人はドン引きして離れていくけれど、残った人はマネージャーの感情についてくる。

(3)は人格的なものなのでスキルではないと思う。もしくは一度成功してお金をもっていると、その金銭的な器でこのようなマネジメント方法を取れるかもしれない。

こうやって考えると、誰でも出来そうなのが(2)の感情的なマネジメントだ。でもこれが意外と難しい。やっぱり怒鳴り散らすとエネルギー使うし、人に引かれるし嫌われる。そのリスクを負ってでもやれるのは本当にすごいスキルだと思う。だいいち「引かれるほど怒鳴り散らすマネジメント」を教えてくれる学校も本も存在しないので、一種の才能なのかもしれない。

豊田真由子議員なんて東大やハーバードまで出ていて、オプション(1)の冷静なマネジメントでもある程度人は付いてくるはずなのに。。そこで余計なエネルギーを使って怒鳴り散らすなんて凄すぎる。

エリート議員が崩れ落ちるのを楽しむニュースの取り上げ方にはウンザリするけれど、あの音声から学べることはすごく多い。僕ももっと頑張らなきゃ、そして感情を出したマネジメントもやらないと、と思う。

もちろん暴力や恐喝はまた別な話。ダメ、絶対。