前略、派遣の冒険。

派遣社員が起業するとどうなるか

スーツケース2個で生活する

僕は出来るだけ荷物を減らして生活をすることをルールにしている。なんとなくその方が格好いいという不純な理由もあるし、2011年の津波の映像を見てものを持つ意味のなさを実感したというのも理由だが、プラクティカルな理由としては行動力と集中力が上がるというものがある。

スタートアップというのはとにかく予定が直前に決まる。アメリカが拠点であっても、3日後に中国へ行ってその後香港、日本で数日滞在してまた中国みたいなのもざらにある。実際、先ほど今年のクリスマスに中国の製造工場へ行くことに決まった。

こんなめちゃくちゃなスケジュールで動くとなると、行動力と俊敏性がとても大切になってくる。「パッキングがめんどうだなぁ」とか考えている5分の間に、「Yes」と答えてチケットを予約する俊敏性が必要なのだ。

僕はこの行動力と俊敏性を、スーツケース2個で生活をするということで実現している。説明は不要かと思うけれど、とにかく身の回りのものを全て合わせてもスーツケース2個以内に収めるのだ。炊飯器を含めた全ての荷物だ。これを実現することで、パッキングは1時間で終わるし、今日航空券を取って明日から別の場所で暮らすことも出来る。このような条件から考えると、家や車を買うことは論外だ。あんなでかくて重いものを所有すると考えただけでも辛くなる。デカイものは借りればいいのだ。

荷物を減らしてみると、意外に重要なものは少ないことに気づく。基本的にみんな不要なものに囲まれて生活してるのだ。

スティーブ・ジョブズやマークザッカーバーグなどアメリカの経営者はいつも同じ服を着ている人も多いが、彼らは出来るだけ普段の意思決定を減らすことで、本当に必要なビジネスの意思決定にエネルギーを注ぐことに集中しているらしい。おそらくものに囲まれるというのも同じだと僕は思っている。不要なものに囲まれると、いろんなものに気が散ってしまうというのが僕の持論だ。逆に荷物を整理すると集中力も上がる。注意を払うというのは英語でPay Attentionと言うが、Pay Moneyと同様、Attentionというのは有限なのだ。その有限のAttentionをいかに上手にマネージするかというのがとても重要だと思う。

もし勉強や仕事に集中できない人がいたら、まずは不要なものを減らして見てほしい。きっと効果が現れるはずだ。