前略、派遣の冒険。

派遣社員が起業するとどうなるか

起業記1 決意

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起業記は月曜と金曜18時に更新します。

 

僕が起業を決意したのはMBAに入学して5ヶ月ほどが経過した2015年の1月頃だ。決意といっても決して格好の良いものではない。簡単にいうと、2015年1月に、無能なのにワガママな自分には起業しか選択肢がないことを悟った。

アメリカのMBAはだいたい9月に始まり5月に1年が終わるので、2年制プログラムの場合5月中旬から9月までの3ヶ月が夏休みとなる。

夏休みの間何をするかは基本的に自由だけれど、旅行に行く、母国に帰る、インターンシップをする、またはこれらのミックスが基本だ。基本的に有給インターンで、MBAインターンは2ヶ月で100万とか200万くらいは貰えるので、お小遣い稼ぎをする人もいる。そのインターンシップで結果を出せば、内定を貰えたりする。感覚的には、50%から60%が何かしらのインターンシップをやると思う。

そんなこんなで、インターンの面接や面接対策というのがだいたい年明けくらいから本格化する。LinkedInで行きたい企業のツテを探してメッセージを送ったり、合同説明会に行ったり、ケース面接の練習をしたりする。大学の就職課は履歴書の添削をしてくれたり、インターナショナルスチューデントにはアメリカ企業とのコミュニケーション講座みたいのをやったりしてそれなりに本気でサポートしてくれる。そこで生徒が頑張れば有名企業への就職率が上がり、卒業後の平均給与が上がり、大学のランキングが上がるので、大学も結構本気だ。そんな感じでインターンシップ探しは半ば強制なので僕も最初は参加していた。

まずはレジュメで自分の経歴を(嘘をつかない程度に)盛って、自己紹介を練習して、自分の好きそうな企業探して、、これが超つまんねーの。あれだけ嫌だった日本の就職活動と一緒だ。。というか、ここは起業で世界一のMBAじゃなかったのか?みんな入学時は起業したいって言ってるのにいきなりインターン目指すのが当たり前みたいになってるぞ、なぜだ!みんな嘘つきだったのか、僕が一人バカみたいに大学のブランディングを信じすぎたのか?なんかしっくりこないなぁ。それに加えて面接ではいろいろ英語で聞かれて、英語得意じゃないから何言ってるかわからないことあるし、、これ超苦手なやつだ。学校の成績も良くないし、自分を飾って喋るのも好きじゃないし、正直ネイティブのイングリッシュスピーカーをまとめて行くスキルと自信もないし。かと言って日本の企業に就職するつもりはないし。無能なのにワガママ。そしたらもう選択肢は1つしかない。起業しかない。で、起業を決意した。

でもそのあとも一応いろいろ考えた。やっぱりみんなはインターンシップ面接頑張ってるし、流れに乗った方がそれなりに学校では生きやすい。少し頑張ってどこかでインターンシップを見つけることも可能なはずだ。日系企業ならばどこかは採ってくれるだろうし、インターンの経験はその後の就職活動でも使えるはずだ。

そんな時、僕は一人でノートとペンを持ってボストンシンフォニーオーケストラの近くのカフェに行ったのを覚えている。僕はバークレー音楽大学のちょっとクレイジーな人たちに混じって、ノートに自分が今持っている選択肢と自分が人生でやりたいことを羅列して行った。海外で働きたい、起業したい、本を出版したい、お金を稼ぎたい、子供を育てたい、海外で生活たい、時間にしばられたくない、上司のいうこと聞きたくない、優秀な人と仕事したい、有名になりたい、モテたい、英語上手くなりたい、、。思いつく事全てを書き出して、ランキングをつけていった。そこで気づいたのは、僕はインターンもしたくないし、就職もしたくないし、みんなと同じこともしたくないということだった。そしてそこでもう一つ重要な問いに気づいた。自分が経営者だったらどっちの人材が欲しいかな?

A: 起業家教育No1のMBA在学中にそれなりの会社でインターンしてきた生徒

B: 起業家教育No1のMBA在学中に起業した生徒

どっちが欲しい?いや、断然Bでしょ!たとえその会社が潰れてたとしても、その行動力買うでしょ!

単純だけど、これで吹っ切れて一気に起業にシフトした。