前略、派遣の冒険。

派遣社員が起業するとどうなるか

起業記-21 フリーランサーがどっかいった

 

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起業記は月曜と金曜18時に更新します。

 

Kickstarterが終わってから、僕たちは電子基板の設計をフリーランサーに頼んでいた。ボストンで参加したハッカソンで出会った友人だったので、しっかりとした契約書を交わさずに作業を始めてしまっていた。

最初はそれなりに順調に進んでいたが、納期の遅れや単純なミスが目立ち始めた。電子基板は中国の工場で製造する為、単純なミスを直すのに最低2週間は必要なので、最新の注意を払わなければならない。僕らは時間とお金がないので単純ミスについてとても敏感になっており、すこしキツく言い過ぎていたのかもしれない。

 

そしてある日、もうやらないと言ってそのフリーランサーがいなくなった。

 

電子基板はプロダクトの中でもとても重要な部品なので、正直きつかった。でも悩んでいても仕方がないので、僕たちはすぐに対策を打った。対策というのもすごく泥臭いもので、フリーランサーに任せずにチーム内で電子基板を設計するということだった。基板設計ソフトの使い方をググって、残されている基板データを参照し、1つ1つ解析して学んでいった。追い込まれると人は思っている以上の力が出せるもので、週末2日間オフィスに篭ってこの作業をしたことで、僕らはほぼすべて理解出来るようになっていた。

こうして僕らはハードウェア設計、基板設計、ソフトウェア設計、コーディングまで全部自分たちで出来るチームになっていた。

今は便利な時代で、ネットを使えば安価でやってくれるフリーランサーはたくさん見つかる。でも、プロダクトのコアとなる技術や設計はやはり自社でやらなければならない。逆に、それが自社で出来ると、開発のスピードもクオリティも格段に上がることになる。