前略、派遣の冒険。

派遣社員が起業するとどうなるか

起業記-26 女神が現れた

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起業記は月曜と金曜18時に更新します。

 

僕は在学中からアメリカの労働ビザを使用していたので、2016年の年末にはビザが切れることになっていた。計算すると12月24日に切れるらしい。意味はないけどクリスマスにビザが切れて出国しなければならないなんて皮肉なものだ。ただクリスマスに出国するのは良い面もある。基本的にアメリカは12月から1月まではホリデーシーズンなので飛行機のチケットが高いけれど、クリスマスだけは結構安い。クリスマスを飛行機で過ごしたい人などいないのだろう。そういえば話は全然違うけれど、クリスマスイブのディズニーランドは意外にもガラガラだったりする。激混みするイメージがあるのか、みんな行かないみたいだ。

移民起業家にとってアメリカはとても住みにくい国で、起業家に対するビザはほぼ皆無といっても良い。あの手この手を使ってビザを取得することになるが、移民弁護士も高額だし結構大変だ。そもそも移民弁護士というのは、ビザが取得できなくてもアメリカ移民局のせいに出来るので、情弱を狙ったぼったくりがいるらしいので注意が必要だ。

母校のBabsonは起業家育成で世界的に評価されており、MBAの約半数はアメリカ国外から来ている生徒だ。移民起業家のビザの壁が高いということはBabsonとしても問題意識があるらしく、ちょうど2016年からGEIRというプログラムを始めていた。GEIRプログラム、ざっくりいうと、Babsonが起業家のビザスポンサーになり、起業家はビザを取得する。起業家は週10時間Babsonでボランティアを行い、残りの時間は自分のビジネスをする。僕らも移民起業家代表みたいな感じで、GEIRプログラムオープニングセレモニーではスピーチをしたりしていたが、少し基準が厳しいので2016年の応募は見送っていた。

帰国も2週間後に迫っていたが、僕は荷物が多くないのでパッキングも何もない。普通にみんなと仕事をしていた。そんな時、イベントでたまたまBabsonの事務関係をやっている女性と会って話をした。するとその女性は「あー、君たちね。ビザはいつ切れるの?2週間後?じゃあGEIR応募しなさい。通しておいてあげるから。時間がないから明日応募しなさい。」と言って来た。いきなり女神様みたいな人が現れたのでキョトンだったが、Co-Founderは笑いながら「俺は知ってたよ」と言っていた。理由を聞くと「この前占い師が言ってた」とドヤ顔で言っていた。意味不明だけど、これもインド人のあるあるだ。彼らの占いに対する信頼度は思いの外高い。

こうして僕らは無事にGEIRプログラムに選ばれる事が出来た。どちらにしてもビザ取得まで時間がかかるので、僕はクリスマスに出国することになった。