前略、派遣の冒険。

派遣社員が起業するとどうなるか

起業記-31 旧正月中の資金調達

 

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起業記は月曜と金曜18時に更新します。

 

中国が旧正月に入ったので、僕は日本で資金調達をしていた。

ハードウェアビジネスは本当にお金がかかるので、クラウドファンディングでいくら集めても黒字にすることは難しい。自己資金が豊富にあれば話は別だけれど、そうでなければ融資か投資を受けなければならない。

 

僕らは日本とインドから少し投資を受けていたが、事業計画を達成するにはまだ足りなかった。成長するには資金が必要だ。特にハードウェアの場合、売る前にまずものを作り、作ったものを倉庫で保管し、保管したものを届けなければならない。また、最小生産ロットというのが決まっており、どれだけ小さくても1000個くらいが限界だ。売れそうだから100個作ってくれというのは不可能だ。製品の製造単価が2000円だとすると、2000円*1000個=200万円ないとまず話が始まらない。そこに倉庫代や輸送コストや人件費が乗っかり、数百万円コストがプラスとなる。

 

というわけで僕は引き続き日本でVCと交渉をしていた。

交渉を始めた当初なんとなく手応えはあったものの、全ての交渉が破談となった。最終的にネックになっているのはやはりハードウェアビジネスのリスクの高さだった。どうしてもソフトウェアビジネスの方がリスクを抑えることが出来るので、投資家を説得するのが難しい。これはただの言い訳なのかもしれない。数十億の投資を受けているハードウェアスタートアップだって存在するので、僕らに出来ない本当の理由は別にある。

 

会社の資金は減っていき、投資が破談になり、製造業者が音信不通で、日本で活動するのは僕一人。真冬にこんな状況になると結構メンタルに来る。

メンタルがやられそうになったら、とりあえずランニングして筋トレする。

冬寒い時に。ロッキーみたいに。

 

いくらロッキーみたいに走っても会社の資金は減っていく。

 

こうして中国の旧正月は開けた。

生産に戻ろう。まずは初期ロット生産を完了させ、その実績を持って投資家と話をすれば何かが変わるはずだ。僕は精神が半分やられた状態で中国へ発った。