前略、派遣の冒険。

派遣社員が起業するとどうなるか

読書感想文 新装版「エンタメ」の夜明け ディズニーランドが日本に来た日 / 馬場康夫

 

適当評価 ★★★★★

読書感想文は水曜18時に更新します。 

 

本のタイトル通り、ディズニーランドを日本に誘致する物語。富士スピードウェイ周辺で三菱が立候補しており、浦安で三井グループオリエンタルランドが立候補していた。

オリエンタルランド側のプレゼンをしたのは電通出身の堀貞一郎。当初予定していた同時通訳を無視し、本番でアメリカ人に対して日本語でプレゼンをするという、伝説のプレゼンから物語はスタートする。

本書はオリエンタルランド側の主要人物に焦点を当て、彼らの生き方を紹介している。時代は戦後、日本で初めての民放解説、広告会社、鉄道、埋め立て、レジャー施設、今あるものの全てがここから作られている。それらが作られる過程の話はとてもエネルギッシュでエキサイティングだ。

浦安の埋め立てを計画している時、現地の漁師との交渉担当で採用された理由は”酒が強いから”だ。彼は毎晩漁師と飲み比べをし、全員に飲み勝ち、交渉をまとめた。初月の飲み代は現在の価値の1000万円を超えたらしい。もちろん酒だけではないけれど、こんな粋な話が楽しめる。

ハイチ舞踏団のお別れパーティーにて、当初褐色の肌で差別を受けていた彼らに送られたスピーチは

真っ白のパンは旨くない。パンはトーストの方がいい。これからはトーストを食うたびにお前たちを思い出すわ。

こんなことを今言ったら炎上するだろうけど、すごく心に刺さるスピーチだ。

 

ここには書ききれないほどエキサイティングで、それでいて各所にビジネスやサービスにおいて大切な要素が散りばめられていてる。是非一読してほしい。

 

最後に。全てが作られている現代を憂う若者に、主要人物の小田が送った言葉。

岡田くん、いつだって時代は過渡期だし、キャンパスは真っ白なんだよ